「優(まさる・すぐれる)」を「優しい」として何故使うのか?

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子供に優しく育って欲しいと「優」という漢字を名前につける方も多いと思いますが、

「優れる」という意味の「優」を何故「やさしい」という言葉に当てられているのか?

昔の人はどんな思いで、この字を作ったか?知って欲しいので書かせてもらいます。

 

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「優」という漢字の成り立ち

優と言う漢字は

「亻」に「憂」が合わさった漢字です。

部首の「亻」は人を表し

旁の「憂」は憂い・憂鬱などに用いるように心配する・悲しい・切ないという意味があります。

憂の成り立ちは、頭に「はちまき」を巻いて(昔の喪の姿)喪に服して悲しんでいる人を表しています。

つまり、その悲しんでいる人に寄り添っている人を表している漢字が「優」なんです。

「やさしい」という意味が、この漢字の本来の意味なんですよね。

多くの方が思う「優れる」という意味は後から付けられたもので、

「優」という漢字には男優・女優にももちいますよね。

「泣き女」などという言葉がありますが、古来葬儀に雇われて参加し泣く職業があり、その悲しむ姿が上手いということで「優れる」という言葉に用いられる様になったそうです。

なんだか嫌な用い方ですね。

こんな偽りの「やさしさ」が、優れるなんて納得できない。

子供に教える気も起きないので、アンチテーゼを吐きます。

 

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「優しさ」は美徳です

子供に「優しく育って欲しい」と、名前につける漢字が他にもあります。

この字も昔は名前につける方が多かったんです。

近年だとドラマでもこの名前が使われています。

「仁」という漢字です。

「仁」は儒教において五常(五徳)

仁・義・礼・智・信の1つで、その中でも一番高い徳なんです。

 

儒教とは、中国人の根幹をなす学問で、人の生き方・帝王学にも通じ、

今も漢字圏では、儒教の教えと知らずに影響を受けています。

「巧言令色」

訳すと「言葉巧で顔色を上手くつくること」なんですが

「言葉巧に話す」って、ビジネスではむしろ尊敬される様な事ですが、

「口の上手い人は信用できない」なんてイメージを持っていませんか?

その訳は巧言令色に、続く言葉があるからです。

「巧言令色 鮮し仁」(コウゲンレイショク スクナシジン)
言葉巧みで上辺が良い人間は、人を思いやる気持ちが足りない

こんな風に日本人にも影響を与えている考えなんです。

 

共産党により、一時弾圧された時期もありますが、21世紀に入り見直され、孔子(儒教の始祖)の名前を冠する大学が世界中で作られ、中国との文化交流の場として使われています。

 

そんな中国人の思想の中核をなす儒教の中で、1番徳の高い行いが「仁」なんです。

「仁」は「人」のことで、人を思いやる。相手の事を考える。

人間として当たり前に持っているものですが、

欲や立場、忙しさに追われたり、

自分に正義があると過剰に攻撃してみたり、

集団心理により理性を亡くしたり、

人を思いやることを実践し続けることは、とても難しい事です。

だからこそ、とても尊い行いとして、最上位の徳として位置づけられているんです。

つまり「優しさ」は何にも優る美徳だからこそ、「まさる」と当てられたと主張させていただきます。

1人の父親として、子供達には優しく育ってもらいたいものです。

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